2008年10月15日

スリランカの3人も帰国して

日進での勉強会のため、

19日まで残るインダイさんとマッコイさんを残し、

最後に帰国するスリランカの研修生たちとの別れの日。


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やっぱり今日も泣き虫ロゲス


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住民組織のリーダー同士。

ビハンさんとマッコイさん。

 

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「元気ですカー?」

「元気デース!」

泣き虫ロゲスさんも、

泣きながら答えてくれました。


実は、研修生たちが去った後、

さみしいのはスタッフの私たちも同じ。


今まで必ずどこかにいた・あった・

あるはずの姿や声が急になくなって。


(まるで、長年飼っていた猫が

いなくなってしまったような・・・

なんて例がよくないですけれど)

風景は同じなのに、いるべき人がいない、

あるべきものがない、不思議な感覚。


でも、研修生たちを励ましていた

言葉そっくり、自分に返すのです。


「研修は、研修をして終わりではない。

研修後こそ、始まり」


今年も、研修生たちに

研修の場を提供することで、

AHIもいっぱい学びました。


それを生かしていくことが、

研修生と手を取り合って、進んでいくこと。


来年にむけて、がんばります。

 では、ここで今年の研修ブログを終わります。


読んでくださったみなさま、

本当にありがとうございました!


研修生たちの息遣い、伝わったでしょうか。

 少しでも、彼らを身近に感じて

いただけたのでしたら幸いです。



 



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2008年10月14日

それぞれの帰国


今日から、次々と、仲間が帰国していきます。

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全員揃うのがこれで最後。

朝、起きてきたみんなの目は真っ赤。

ナズルールさんも、ビンドゥさんも、

アクラムさんも・・・

実は前の晩、一つの部屋に集まってみんなで語り、

泣き明かしたそうです。

(男性まで、というとあまりよくないのはわかりつつ、

でも全員が涙を見せたというのは

AHI史上初めてとか・・・

それほどまでに家族のような、

ともに学び合ってきたという絆の固い、

とてもいいグループでした。)


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空港へ向かう第一陣のAHIの出発。


空港が近づくにつれて、

私の車に乗っていたビンドゥさんもだんだんと口数少なく・・・


到着した時には目にいっぱい涙が。


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フライトの時間が一番早いアニーさん。


姐御肌の彼女。涙を見せたくないからと、

それぞれチェックインしてみんなが

集合場所から戻る前に、

先に出国ロビーへと発っていきました。


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そしてネパール二人も。


毎年、荷物超過でひと騒動?。

別れを惜しむ暇もなく飛び立つ時間に

間に合うように飛行機に乗せるのに

一生懸命なのですが、今年はとてもスムーズ。


研修生もよく心得てくれていました。


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マデットさんも、

ICANのスタッフのお迎えで、名古屋へ。

 

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お出かけとお休み中の二人を

除いた4人の研修生とスタッフで、

すこしさびしい夕食。

今朝まで16人でご飯を食べていたのが、

うそのよう・・・。


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そして夕食後、ハビブさんも空港へ・・・。


泣き虫ロゲスさんをあやしながら?

ハビブさんも男泣き(!)。

(写真では見えませんが、

一すじ二すじ、涙がぽろり)


研修当初、インターンの方々からも

「コワいかも・・」と恐れられていた?ほど、

迫力満点に一生懸命に、

虐げられている女性たちの声を

代弁してきたロゲスさん。


実は(というか、だからこそ)、

とても情の深い、あったかい、泣き虫さん。

オープンハウスが終わった時から泣きどおし。


夜になってAHIのスタッフと会うたびに、

「今帰るの?私の出発は明日の6時半だけど、

AHIにくる?」と泣きそうになりながら

たずねるので、なかなか帰ることができません・・・



 


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2008年10月13日

オープンハウス、本番!

今日はオープンハウス。

アジアをキーワードに、アジアの音楽、

食、そして研修生や会員・ボランティアのみなさん、

日進近隣で市民活動や国際協力をしている方々など

AHIに集うさまざまな人と出会う、

一年に一度のAHIのお祭りです。


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子どもたちからサイン攻めに会う研修生たち。


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小原村で一緒に稲刈りをしたご一家も、

いらしてくださいました。


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三味線の音色に気持ちよさそうな?アクラムさん。

三味線は、無添加・手作りパン屋

「彩菜」さんとして、日進で活動する村瀬さんの演奏。


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最後には三味線に合わせて踊ってみたり。


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ネパールのジュワラさんと

スリランカのロゲスさんが、

南アジアの女性たちが着る

民族衣装(サリーやパンジャビ)を紹介。


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そのころ、マデットさんとマッコイさんと

フランシスさんは、

AHIが初めてという方に館内ツアーのガイド。


台所ではマデットさんが

「ここで毎朝みんなで食事を作っていたんです。

最初は男性たちがなかなか加わってくれなくて、

苦労しました」

「友の会の方々が作ってくださる

昼食が楽しみでした」と

研修中のエピソードや思い出を紹介。


フランシスさんは、

研修スケジュールをもとに

研修でどんなことをしたのかを説明。


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一方、カマールさんはネパールでの

自分の活動について発表中。

川原さんがAHIを始めるきっかけになった、

タンセン病院のとりくみです。


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忙しい合間に、日本の方との交流


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巽さんご夫婦のインド舞踊をみながら

ちょっと一休み。パールーンさん。


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(ぼけててすみません)

ビハンさんも、スラムでの

自分と仲間たちのとりくみを紹介。

2年前にAHIのツアーでビハンさんの

団体を訪問した方々といっしょに企画しました。

観客も巻き込んだ劇仕立てです。

つまり、彼の村の活動と同じ。

一緒に作ることで、

一緒に考えていく仲間が増える。


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ロゲスさんとジュワラさん。

サリーの着付けコーナーを手伝います。

ジュワラさんは研修生を示す赤いリボンを髪に。

朝、リボンを渡した時に、

どこにつけようかしらと鏡とにらめっこして

いろいろトライした末に選んだようです。

とってもかわいい。


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外はこんな感じ。


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ハビブさんによるアフガニスタンのお話。

室内はみるみる満員に。

大人気のコーナーでした。


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子どもたちに大人気。

アジアの人々の生活の足、

三輪タクシー

(国によって、トゥクトゥク、

サムロー、オートリキシャ、

バジャイなどいろんな呼び方があります)。


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理事の中野さん、元事務局長の池住さん。

初めての方も常連の方も。

「オープンハウスは年に一度の同窓会」

とも言われます。


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ロゲスさんとジュワラさん、

今度はアジアの女性についてのお話コーナー。

二人は大忙しなんです。

実際に研修でもやったワークショップを、

今度は日本の方たちと。


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館内ツアー第2弾。

今回のガイドはサントシュさんとパールーンさん。


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イスラム教徒の研修生たちによる

イスラム紹介コーナー。

「日本の人たちは何を知りたいんだろう」と

悩みになやんだ企画でした。


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子どもたちに人気のコーナー。

アジアの地図あわせ。


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AHIの元研修生たちの団体から仕入れている、

村の女性や障害者の方たちが作った

民芸品の売るのは「緑の輪の会」の方たち。


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バリダンスも始まりました。

「スカルサリ」のみなさん。


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ノズルールさん、

自分のお子さんたちを思い浮かべながら。


と、こうしてそれぞれが忙しく、

それぞれの担当を終えると、


一番の盛り上がり、研修生の劇の時間。

なんと、私が通訳に入り、

その間写真撮影をお頼みしていた

石坂さんが忙しくカメラが渡せないままに・・・

ということで、写真がなくて、すみません。

 でも、結局最後はどうなったかといいますと・・・


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ノズルールさんが歌い・・・

(ちょっと長かったかな・・・)


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観客の方々といっしょに踊って・・・


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ジョイさんが、日本語で

日本の方々への感謝のスピーチを

して終えました。

これも夜遅くまで練習しました・・・)


研修生たちが伝えたかったのは、

研修からの学びである、


村の豊かな生活が、

世界経済に巻き込まれお金持ちの

思惑ひとつで破壊されてしまうこと。

戦争や暴力、差別がそこから生まれること。

そして起こる、貧困と病気・・・


そして何より、その問題に立ち向かうために、

手を取りあって取り組むことの大切さ。


アニーさんが、この劇のために作った歌を紹介します。

 SOLIDARITY SONG (ひとつになろう)

 Peace  is the

song that we sing

平和とは私たちが歌っているこの歌そのもの

Its a gift only freedom can bring

自由だけがもたらすことのできる贈り物

Our struggle for Justice

私たちの正義への努力は

Will lead our way to peace

平和へと続く道をつくっていく

we are pilgrims, pilgrims for peace

私たちは平和を捜し求める巡礼者

we say no to the peace

もし平和が、餓えの苦しみを意味するのなら、

if it means the quiet misery of hunger

そんな平和はいらない

we say no to the peace

もしそれが深くわびしい恐怖を意味するのなら、

if it means the silent stillness of fear

そんな平和はいらない

we say no to cry of broken spirits

心を打ち砕かれて泣きたくもない

no to unborn hopes of the oppressed

虐げられた人々の希望をかなえるものであってほしい

 we are people from different lands

私たちは違う国から集まっているけれど

together were joying our hands

手をつないでともに歩んでいく

Journeying in witness in response

その旅は探求の証

till the world unites for peace

世界が平和に向かってひとつになるまで

 研修生たちのメッセージ、伝わったでしょうか。


 

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そして、研修生たちが待ちに待った

We are the Asian」を観客、

ボランティアの皆さんと一緒に歌ったあと、

研修の修了式が始まりました。


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研修生たちも一言ずつ、

研修での学びを紹介します。


人前で話すのが苦手だったマデットさん。

たくさんの、初対面の方たちを前に

堂々と語る姿はとても頼もしい。


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アニーさんは、語りかけるように。


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ロゲスさん。


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マッコイさんも、一言ひとこと、ゆっくりと。


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ビハンさんに、アクラムさん。
(これだけみると、カラオケ中の

ようにも見えます・・・)


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そして一人ひとりに手渡される修了証書。

今年から理事長に就任した齊藤さんも、

今年初めての経験に緊張ぎみ?


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みんないい笑顔。


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さっきまで白い衣装だったハビブさん。

修了式のため、今度は黒にお召し替え。


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そしてフィナーレ。

いつものように、

「美風エイサー」の方々による

エイサー(沖縄伝統芸能)の演奏。

そして研修生も日本の人もいっしょになって。

疲れているけど、これが終わると別れの始まり。

だから終わりたくない。

そんな名残惜しい時間。

同時に、また研修生と日本の方たちを

今一度結びなおす、

そんな暖かくも確かめあうような時間。

 

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みなさん、本当にありがとうございました!

 


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2008年10月12日

オープンハウス前夜



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日曜日のお出かけから帰り夕食を済ませたら、

今夜もオープンハウスの研修生タイムの劇の練習。

こんなに一生懸命準備してくれている研修生は、

私の記憶では初めてなのです。


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 またもめる。

too much directors...(監督が多すぎる)」と、

何度聞いたかこのせりふ。

今日はジュワラさんが、

半分、呆れつつ、けど、ほほえみながら私に一言。

 

みんな真剣で一生懸命。

真剣に意見を戦わせて、でもやっぱり

とてもみんな、楽しそうなのです。


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 劇中の家族が、悪魔に背負わされる札。

インターンのひとみさんに作っていただきました。


「貧困」の「困」の漢字を見て、

研修中のセッション(囲いの中の木)を思い出した研修生も。

貧しさを意味する単語にこの漢字が使われているのも、

また納得した様子。

 

「あと2枚こういう札がいるんだ。何がいいかな?」

昨日はこの3つっていったじゃん〜〜。

(しかも、初日の練習では5つ出してたのを3つに絞ったんじゃ

なかったっけか)


病気がいいんじゃないかな、と提案すると、

サントシュさんがすかさず、「エイズ。」

(彼はエイズ・HIVの活動をしています)

みんな、それはきかなかったことにして素通り。

(いえ、もちろん大切なのはわかっていますけれど)


さて、

病気にもいろいろ単語があります。

sicknessかな」「illnessは?」「いやdiseaseだ」

どう違うんだかわからないけど、

医者の二人(ジョイさんとハビブさん)が言うので、

とりあえずdiseaseに決定。

(実は、日本語では、みんな「病気」なんだけどね)


あと一つがまたもめる。

今年の研修の特徴が出るといいから、やっぱり、

ジェンダー(性差)のことかなあ。とつぶやくと、、、


ロゲスさんとジュワラさんは、「うん、女性への暴力!」

でも女性はもちろん、障害者とか子どもとか少数民族とかも入れたいし・・・。

「じゃあ、violation(暴力)か」

うんわかった、病気(disease)と暴力(violation)。

今から急いで作らなくちゃ。


と、数分後。

ビハンさんが、

紙を用意して研修室にまたやってきた私に、

「暴力は紛争の中に含まれるからいらないよ」

じゃあ、何にしよう。搾取とか?

マッコイさん「それはアクションだから他とあわない。

環境破壊がいい」


こりゃ、いつまでたっても決まらないな。


結局、私の独断で「病気(disease)」と「差別(discrimination)」

を作って渡しました。


 

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研修生が練習している間にも、

オープンハウスの実行委員の方たちが準備中。


本当にお疲れ様です・・・


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 研修生たちが、「最後の、全員が揃ってる夜だから」

(えっと、明日も全員いるけどね)

と、一部屋に集まって、ちょっとしたパーティ。


明日はいっぱいお客さんがきて、忙しい一日になるから、

早く寝ようね。













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2008年10月11日

閉講式



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研修の閉講式。

企画は、ジョイさん、インダイさん、アニーさん。


「元気ですカー?」のインダイさんの

元気な掛け声に、みんなも

「元気デース!!」(猪木?)

で、始まり。

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そして、お祈り。

ハビブさんがイスラム教、

パールーンさんが仏教、

フランシスさんがキリスト教、

ジュワラさんとサントシュさんがヒンズー教。


それぞれの神さまに、

この日を迎えることができた

感謝の気持ちを捧げました。


研修当初は、受け入れられないわけではないけれど、

一緒にと言われると、所作も含めて

何となくとまどう他宗教のお祈り。

徐々に慣れ自然に受け止められるようになり、

今は当たり前の、みんなにとって意味ある時間。


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アニーさんのギター伴奏で、

今年の研修で、朝の始まりに夕方の閉めに、

何度もうたった

We are the Asian(みんなアジアの仲間たち)」。

この歌ができて15年以上。

宇井さんは、

「この歌には、健康をめざして

アジアの人たちといっしょに取り組んでいく時に、

AHIが大切にしたい気持ちが、

そのまま込められている」といいます。

毎年研修で紹介していますが、

こんなに何回も歌った研修生たちは初めて。


そしてもう一曲。

アニーさんが、明後日のオープンハウスで

披露する劇のために、この研修をテーマに

作詞作曲した「Solidarity Song(ひとつになろう)」。


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今年の研修の主担当(メインファシリテーター)、

宇井さんからのメッセージ。


研修中は心底疲れることもありましたが、

研修生の存在が宇井さんのガソリンでした。

いつもエネルギーをくれるみんながいたから、

ここまでやってこれた。

その感謝の気持ち。


そして、宇井さんが最後に掲げた言葉は・・・

学びは、自分の中からやってくる。

外から与えられるものじゃない。

みんなが自分の力で得たもの。


「私たちがめざす人づくりとは、、、

アジアの一人ひとりが、過去の経験を生かして、

次に向けて、何を変え、

何をしたらいいのかを考えられる。

その力をつけること、のばしていくこと」


その力を持った研修生一人一人が、

お互いにとっての神さまからの贈り物であり、

それぞれの地域に帰った後も、

一緒に歩んでいく旅の仲間。

同じ目的、目指す社会に向かって、

それぞれの場所で次の一歩を生み出しあっていく。

 

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研修生同士お互いに、

みんなが一言ずつメッセージを書いた色紙を、

渡しあいます。

昨晩夜遅くまで、

それぞれとの研修中の思い出を振り返り、

やりとりを思い浮かべながら、

一生懸命書いたメッセージです。


研修の中で一番心に残ったことは?

「研修全体が学びの場なんだ。

学ぶチャンスはどこにも転がっている」


「経験や意見を出しあい、

そして自分で考えることが、

大きな学びや自信をもたらし、

自分を変えると知りました」


一人ひとりが1分で発表。

でも、ついつい、長くなりがち・・・


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いつも時間を独占して

自分ばかりが質問していたハビブさんが

30秒でコメントを終えました。

みなびっくり。「まだ時間があるよ」

「いいんだ。どうぞ、僕の残りの時間は他の人で使ってください」

 何よりの彼の学びかもしれません。


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研修生を代表して、アクラムさんから。

「宇井さんの研修の進め方から

学んだことはとても大きい。

みな、それぞれがこんなに違うのに、

グループとして成長し、

それが個々人の成長になる。

AHIの力の源は”Unity(団結)


そうした感謝と評価とともに、AHIへの提言も。

「研修では何度も参加型運営の話がでて、

AHIでも、スタッフみな平等で上下がないというけれど、

実際は違うかなと思えるところもありました。

AHIも変わっていってほしいと願います」


1ヶ月ここで過ごして、

AHIのスタッフやボランティアの方々の

働く様子を見て感じること。

AHI自身の運営やあり方も、

彼らの学びの材料であり、その彼らの提言こそが、

AHI自身にとっても学びの材料、学びの場です。


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理事長の齊藤さん、名誉理事の川原さん。

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研修一日目には真っ白だった研修スケジュール。

こんなふうに埋まりました。

これが、今年の研修生たちが、

研修というキャンバスにみんなで描いて作り上げた、絵。


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閉講式を終えて、初めての全員での外食。

ベジタリアンとそれ以外のテーブルに別れ、

ひとり1000円の予算を超えないように、

でもなるべく豪華な食事を

計算機をつかってオーダー。

ドリンクバーの仕組みも難しい。

(サイゼリア日進市竹の山店のみなさま、

いろいろ細かい注文、ありがとうございました)


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お昼を終えて、尾張旭市市民祭へ。

研修でお世話になった、

尾張旭市の健康づくり推進員の方たちが

開いている健康教室をお邪魔しました。

そこでまた簡単な健康体操のレクチャー。


同じ階のお隣では、

尾張旭の水質浄化のとりくみが紹介されていました。


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顕微鏡をのぞくビンドゥさん。


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バングラデシュで水の砒素汚染の問題に

取り組むアクラムさんは、

浄化水槽の仕組みのコーナーでは、真剣なまなざし。

職員の方との名刺交換も。


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同じく、尾張旭市の保健センターを訪問した時に

お世話になった健康課のみなさんのブースにもご挨拶に。


でも、研修生たちの足はフリマのほうへ・・・?


(フランシスさんは集合時間も気にならないほど

熱中してしまい迷子に。

英語で迷子放送をしていただきました・・・)


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こうして夕方、迷子事件で2時間遅れて

AHIにみんな到着。

オープンハウスの実行委員のみなさんとの最終会合。

(「お待たせして、本当にすみません」と、

最初にフランシスさんがお詫び)


(当たり前ですが)初めてのオープンハウス。

どんな人がどのくらい集まるんだろう?

自分の役割は?ちょっと緊張の研修生たち。

 

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ということで、今夜も10時すぎまで、

オープンハウスでの劇の練習。

眠いけど、がんばります。

 

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こんな風に構成はきまったものの・・・
 

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相変わらず、

「ああしたほうがいい」

「こうしたほうがいい」

「いやこうだ」

「違う違う、こうだって!」

と意見がまとまらず。(うるさい・・・)


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でも、なんか、みんな笑顔で進めている。

とっても楽しそうなみんなです。



 



 

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2008年10月10日

研修全体の評価


今日は、研修全体評価の日。

参加した研修生と、担当職員みんなで行います。

 

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 評価とは? 

まずは宇井さんが、これから行おうとしている

評価の意味を確認します。


評価(evaluation)は、

value(価値や意味)をex(引き出す)こと。

私たちにとって、このvalueとは何か。

それは研修で得た学びです。


そして、評価というものは、

それでもって終わりということではない。


学びの過程の中のひとつ。

次の学びへと進むためのもの。


だからこそ、外から与えられるものではない。

関わった人たち自信=研修生たち、

AHI担当職員(ファシリテーター)、

研修を設定したAHIという組織、ですることに意味がある。

(もちろん、外部評価も必要ですが、

まずは自分たちで引き出していくことが大切)


 

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 次に、アニーさんが、評価する3つの内容を発表。

昨夜、評価チームと宇井さんとで検討したものです。

3つのグループ、そしてAHI担当職員に分かれて話し合って発表します。

 

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最初の評価項目は、

「研修の最初にかかげた、研修の目標について」


それぞれに達成度を出し、

その理由をあげていきました。


グループごとに発表して、

全体で確認し、話し合っていきます。

 

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 平均すると、

  A)各国、また世界的な動きについて分析し、

    学ぶ (グループ平均70%)


  B)保健と開発に関する事柄について理解する

    (グループ平均80%)


  C)保健と開発のさまざまな方法を比較し、

    応用できるようになる (グループ平均85%)


  D)AHI、日本について理解する

     (グループ平均90%)


  E)参加型リーダーシップと組織運営に

    ついて学ぶ (グループ平均88%)


  F)帰国後の活動計画を作成する 

    (グループ平均90%)


A)が低いのは、最新の保健に関するデータが

得られなかったという意見。


ですが、一方で、そうした最新の指標(数字)を得ることが

この研修の大きな目的ではなく、

数字の違いから学ぶことが大切だったんだ、

ということを確認しました。

 

(とはいうものの、その後の職員の話し合いで、

各国の最新の保健指標を集めた資料棚を、

もっと見やすいところに移動させようということになりました)


E)の88%。

少し低いのは、指導力を育成する専門家による

講義を受ける、ということを期待していた人が2名いたため。


国際研修は、英語では、

International
Leadership Development
Course

(指導者育成のための国際研修)。

そのあとに、保健と開発に関する云々〜

といった副題がついています。

そのため、国際的な指導者になるための研修、

という誤解もあったようです。


誤解のないようなコース名に変更するといった提案も。


D)の日本やAHIへの理解。

もっと時間がほしかった!という意見が。


E)も、「参加型」といっていながら、

それをトピックにした研修生の発表で

「参加型」でないものもあったよね、、と、

これは研修生同士の反省。


評価も研修の一環ならば、

活動計画づくりの前にやったほうがいいのでは、

という提案も。


こうして、質疑応答でのやりとりを反映させて、

最終化。


次の評価項目は、

「研修方法、研修の進め方について」


下記にそれぞれについて、良かった点、

改善すべき点、提案をあげました。


  1、研修手法について


  2、訪問研修について


  3、日本文化の理解について


  4、講師について


  5、ファシリテーター(AHIの研修担当職員)について


  6、教材について


  7、研修の進め方について(日、全体)


  8、参加者について


  9、役割分担グループについて


こちらもグループに分かれて話し合って、発表。


毎日、学びのポイントを出し合ってまとめたり、

翌日の朝に前日の研修内容のポイントを

確認したことは、その都度、個人の学びだけでなく

全体の研修としての流れを明確にして、

積み重ねていくことになったので、

とてもよかったとのこと。

(今年の、宇井さんの試みのひとつでした)

 

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宇井さんもひとつひとつを、真剣にきいています。

 

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改善すべき点については、

「どうしたらいいと思う?」ときいていきます


研修手法については、具体的な事例がもっとあると

よかったという意見も。

理論と実践とのバランスが大切・・・

 

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 もっと深めたかったテーマもあったのに、

時間的に無理だったという意見。


これをきいたアニーさん。

「テーマと外れた内容にそれたり、

他のテーマの時に話せばよい内容に広がったりした

発表や質疑応答もいくつかあったよね」

 

ジョイさんも、「テーマは違うのに、

同じスライドを使った発表も。

テーマに照らして、ポイントを絞って

発表したり質問することを、今後気をつけなくちゃ」


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 ここでお昼。最後の友の会の方々が作ってくださる昼食。

皆さん、本当にありがとうございました!


そして、昼食後。最後に話し合った項目は、

「総務、宿泊について」

 

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その他に、AHIへの提案はありますか?

と聞いたところ、

ビハンさんが立ち上がりました。


「僕のような、住民組織のリーダーも、

今後もぜひ呼び続けてほしい」


英語の問題があり、

呼びたいけれどなかなか難しいのが現状ですが、

ぜひ、あなたたちの団体といっしょに

活動している住民組織から推薦を、

と宇井さん。

そんなふうに広がっていったら、とても楽しい!


ロゲスさんも、以前、研修生の半分を女性に、

と言っていました。

こちらも研修生に女性のスタッフを、と。


各国の保健政策については、

それぞれに紹介していくのでなく、

各国一覧にして、

ポイントとなる部分(違いや共通性)から

話していくといいのでは、という提案も。

まさに!

国際研修の名称についても、いろんなアイディアがでました。


AHIの担当職員として狙ったこと、

狙ってなかったけどこんな効果や影響が、ということ、

そして思いがけない反応。

 

いいことも、悪いことも、そのすべてが楽しい時間でした。


そして、今後の国際研修をどうするかについて、

(自分たちはもうこないのに?)一生懸命、自分のこと、

自分の団体のように考えてくれる研修生たちに感謝しつつ、

評価の時間を終えました。

 

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8日に、研修の最初にやったアンケートと同じものを

研修の最後に行いました。

その結果発表。

どんな変化があったのか、それはなぜか。

もしくは変わらなかったのは?


それぞれが自分のものを見比べながら考えます。


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帰国後のAHIとの関係について。


同じ未来を見つめる仲間になった研修生たち。

彼らがAHIの財産。

 

ニュースレターや誕生日カード、

年末年始のご挨拶のカードだけでなく、

現地でのAHI元研修生対象とする研修や

国際ワークショップの主催・受入れ、

AHIのスタディツアーの受入れ、

英文ニュースレターや子ども号への寄稿や記事協力、

日本での報告会での講師など、

今後の彼らとの関係がどのように広がっていくのか、

楽しみです。



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私はこれができるよ!ということをあげてくれました。


さっそく、ニュースレターの記事を書いてくれると

約束してくれた人も。

また、インターンの受入れもできるよ、という人。


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そして、最後に「weare the asian」で歌いました。

今年は、何回、この歌をみんなで歌ったでしょうか。

 

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 ジョイさん。

 

活動計画であげていた、

保健省で発行する会報に載せる

「研修生の活動紹介記事」のため、

早速ロゲスさんを取材中。

 

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2008年10月09日

活動計画の発表


さて、今日はいよいよ、帰国後の活動計画の発表。

ですが、その前に。

 

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 今日は10日続くヒンズー教のお祭りダサインの、

一番のメインの日、ビジャヤ・ダサミ(勝利の10日目、の意)。

イスラム教のイード祭にひきつづき、

ネパールの研修生たちが、このネパール最大のお祭りをみんなで祝いたい

と、申し出がありました。

本当はティカ(深紅の印)を額につけるのが慣わしですが、

昨夜に「ティカの粉は手に入らない?」と相談され、

考えた末に、あわてて職員の羽佐田さんに買ってきてもらったチークは

ティカの粉の代替物としては彼らの基準に適わなかったよう。

渡してすぐに、ジュワラさんは首を横にふり、

黙ってかばんにしまってしまいました・・・


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みんなでお互いに「おめでとう」。そして握手。

ダサインは、ネパールでは国民的祝日。

日本の盆や正月のように、

それぞれの故郷に帰り、家族と一緒にドゥルガー女神を讃え、

その祝福をうけ、新しい生命力を与えられるよう祈ります。


そして、活動計画の発表の前に、またひとつ。

宇井さんが配ったのは、

「心を閉ざした人の50の言い訳リスト」


・経費がかかりすぎる、予算がない

・それは私の役目じゃない

・忙しすぎて時間がない

・私の場所はあなたのところとは違う

・十分なサポートがない

などなど。


自分が立てた計画に、仲間たちからいろんなコメントがでます。

批判的なものもあるかもしれませんし、

個々の事情をふまえているものではないかもしれません。

でも、その一つ一つをしっかり受け止めて、

そのコメントのポイントを掴むことが大事です。


それが、発表の内容そのもののみならず、

発表の仕方の改善にもつながっていきます。


また、発表を聞く側も、思ったこと、感じたことを恐れずにコメントする

こと。それが役目であり、聞く側の責任。

AHIの参加型研修では、みんなの学びになるように貢献することも、

個々の参加者の役目です。


ということを確認して、、、

いよいよ、発表が始まります。


一人発表10分、質疑応答10分。


活動計画は「活動」「団体」と「個人」の3つについて、

それぞれに作りました。

「個人」については、みんなの前で発表するかしないかは、

本人の自由です。


宇井さん曰く、

「いつもは延長続きで、

しかも職員ばかりが質問していたのに、

今年は、研修生から活発に質問や提案がでて、

しかも時間通りに終わって、すごく楽しかった!」


 


研修生たちも、始終笑顔。

発表者は、早くとりかかりたくてたまらないといった様子で、

また聞く側も、自分の発表が終わっても退屈することなく、

集中して聞いて、質問やコメントを返します。

こうしてお互いにアイディアをもらって、またさらに表情が生き生きと。


 そして、もらったコメントをもとに、夜のうちに作り直して、

また提出してくれたみんな。


 中身も進み方も、今年の研修を集大成したような日でした。

 さて、どんなものがあったかといいますと。

 

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一番手、フィリピンのアニーさん。

紛争が長く続き、

今なお不安定なムスリム自治区での保健活動に、

平和づくりの視点をとりいれたい。


 活動をしっかり記録して分析する面も強めたい。

研修生からは、

「そのためには、モニターと評価の活動も、

計画の中にしっかり書いて、位置づけておくといい」


 

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 フィリピンのインダイさん。

彼女がとりくむ、

住民と行政とNGOとの3者連携での町づくり(SIAD)は、

研修の中でも、長い時間を当てた題材となりました。

なかでも、行政との連携の危うさ=

行政側のトップが変わると活動も続けられなくなる・・・

この状況をどう変えていけるかが、5週間の研修中、何度か議論に。

 

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 彼女の活動計画にも、

行政や議員、村の拡大開発議会のメンバー(村のリーダーたち)

への働きかけ、

選挙の時の住民への選挙教育などが盛り込まれていました。

「条例化への道筋を作っていくとりくみも大事だと思う」

と、研修生からのアドバイス。

 

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 タイの紛争地域で、銃撃戦や抑圧による心の傷をおった

人々のケアを行っている医師、ジョイさん。

保健省(行政)の職員です。

この研修で、研修生たちから刺激を受けた彼女。


地域のNGOや住民組織、地元の保健ボランティアなどと

連携しながらやっていけば、

自分の活動ももっと生かされてくると気づきました。

でも、保健省全体は、まだそんな雰囲気ではありません・・・

 

そこで、

保健省のニュースレターで、今回研修をともにした

NGOや住民組織で活動する研修生たちの活動を

紹介する記事を書こうと思い立ち、

活動計画に盛り込みました。


ゆっくりではありますが、

こうして保健省職員の意識を変えていけたらと。


そして、彼女の一番の課題は、

どのように仏教徒とイスラム教徒の間に

信頼しあえる関係をつくっていくか。

限られた予算の中で、どのような活動が可能か・・・


この大きな課題に、自分の立場で何ができるか、、、

具体的な糸口が、まだつかめなかった彼女。

活動計画の中のその項目には「?」が並んでいました。

 

研修生からは、

「新しく活動を始めなくても、

既に行っている学校の先生向けのトラウマケアの研修に、

平和についてのトピックをもりこんだらどうだろう?」

「そうだね、たとえば、研修の中で宇井さんが紹介した

AHIのカンボジアでのミックス研修

(元ポルポト衛生兵と地域の保健担当ワーカーとが

一緒に研修を受ける)のように、

仏教徒とイスラム教徒、両者の先生が交流するようなものもいいよね」


小学校の教師をしているビハンさんは、

「そういうプログラムをするときには、

僕はいつも宗教指導者にも協力してもらうよう、

話をしにいくよ」

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 教育省に宗教指導者に。

ジョイさん、まずは、働きかけられそうな糸口を見つけました。


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 地下水の砒素汚染が大きな問題となっている

バングラデシュの村々で、

安全な水の問題にとりくむアクラムさん。

 

水のことだけに活動を限っていも、

問題の根本的な解決にならない。


そのためには、村の女性や子どもたちが抱えている

様々な保健の問題にもとりくみたい、

そのために行政の協力を得たり、

また行政の透明性を高めたりもしなくては。

 

日進の市議会議員の山根さんと島村さんが

実践し進めていた「議会報告」や、

日進のリサイクルシステム、

尾張旭のパパママ教室など、

活動地の村の人々に広め、

そして行政にも取り入れるよう働きかけたい。


 そこで、住民組織の連合体を作ろうと思い立ちました。

ナズルールさんやビハンさんの活動から得たアイディアです。

この連合体が中心になって、

住民や行政に働きかけていく。

それを彼はサポートしていく。


 「行政に働きかけるなら、

同じ地域で活動するほかのNGOとも協力するといいよ」

そこで宇井さん、

「すでに、この研修の仲間、ナズルールがいるじゃない?」


みんなからのたくさんの提案を、

めがねをかけて、必死にメモをとっていました。

大きな彼には、ちょっと小さすぎるノートとボールペン。

そこには、その身体がうけとめた、

あふれるアイディアや学びがつまっています。

(彼のノートは3冊目)


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 ここでティーブレイク。

実は今日は宇井さんのお誕生日。

みんなで食べるにはちょっと小さいけれど、

金木犀で飾って思いいっぱいのケーキや

国から持ってきたお菓子で、

サプライズのお祝いをしました。


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立山さん。そして創設者の川原さんも、

活動計画の発表を楽しみに参加。


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国立医療センターの藤田さんと永井さん。

お二人は、JICAのアフガンプロジェクトの前担当と次の担当。

ハビブさんの活動計画をききにいらしてくださいました。


ネパール、タンセン病院で、

村の母と子の健康問題や村の女性保健ボランティアの

育成にとりくむカマールさん。


女性の権利擁護の活動をとりいれたい、

尾張旭でもらった妊婦体験ジャケットの下図を使って、

現地で作って研修にとりいれたい。

「それはなぜ?」と研修生から。

男性がもっと女性を尊重するようにしたいとのこと。


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そこで山崎さんがひとこと。

「だったら、女性の権利や性差にとりくむNGOと

連携するといいと思うのだけど、

そういう記載はどこにもないよね・・・」

 

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あっと、自分の発表を写したスクリーンを

振り返るカマールさん。


将来的には、7年前にやめてしまった

保健ボランティアのグループづくりを復活させるため、

地域保健課を独立させようと考えています。


宇井さんは、「そのグループが地域で活動できる

サポートもあわせて」とアドバイス。


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おまけ。ジョイさんの靴下はいつもかわいい。


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カンボジアで有機農法と

その農民グループづくりをしているパールーンさん。


自分たちの団体が活動を引いた後も、

農民たちが自分たちで活動を続けられるには

どうしたらよいか。

それが一番の課題でした。


そこで、

農民グループ同士の交流と学びあいや

農民たち自身の自主性を高めるための

研修やプログラムの企画。

有機農法を支援するよう、行政に働きかける。

農業以外の分野や組織とのネットワークづくり、

とくに活動地域内にある4つの保健センターの

運営委員会に自分の団体のスタッフをおくる。

などなど、

撤退するまでにしておきたいことを計画しました。


「保健センターの運営委員会にスタッフを送るにしても、

ただ陪席しているだけなら意味がない。

どんなふうに関わるのか、もっとつめる必要があると思う」

と、すでに実践しているインダイさんから

 

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「それに、それぞれの活動をいつまでにやるのか、

も加えないと、なかなかとりかからずに

終わってしまうことになるよ」


また、

愛農会のように、有機野菜の市場の

開拓をすすめたいとも考えました。


「愛農会の成功のポイントは、

消費者のニーズと合致させたこと。

消費者ニーズの把握も、

活動の中にとりいれるといいと思います」

と石坂さんからもアドバイス。


まずは、帰国して年末までに行いたいのは、

アクラムさんの団体で行っている方法を使っての、

団体の運営の評価。


11月のカンボジア出張で、どんなふうに進めているか、楽しみです。


 

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アフガニスタンの保健省に勤める医師、ハビブさん。

不安定な状況ながらも、

日本を始め外国からの支援を得て、

アフガニスタンは、

保健政策の策定や人々の保健環境整備に

とりくもうとしています。


ハビブさんは、その地方における

保健システムづくりの担当です。


まずは、NGOや他の分野との連携で

すすめるという発想のない保健省で、

保健省職員を対象に、

彼が国際研修で学んだ参加型の研修を行いたいと計画。

女性たちの状況と力強さをこの研修で実感し、

村の女性の支援とグループづくりもすすめていくとのこと。


そこで宇井さん。

「よかったら、個人の活動計画も見せていただけませんか?」

研修の中盤ごろまで、いつも質問の時間を独占して、

話し続けていたハビブさん。


その彼が途中から、じょじょに他の研修生にも

配慮して話すようになりました。

また、男性が家事や掃除をすることについて、

とくに習慣づいていないであろう国からきたハビブさんに、

事前に宇井さんがいっしょに座って話すなど、

いろいろ心配もしていました。


ですが、

料理やお掃除にも、積極的に、

楽しんで取り組んでいたのも彼でした。

(もちろん、それを支えたのは、

同じグループの女性メンバーたちでもあります。

とくに弟に手伝いを頼むようにしてハビブさんを呼びながら、

いつもいっしょに食事の片付けをしていたのがジョイさんです。)


 

生ごみの入ったバケツをコンポストに始末したあと、

「ほら、やってきたよ」と、

私に自慢げに空のバケツを見せにきてくれたのも、

一度きりではありませんでした。


みんな興味津々

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そのハビブさんがテレながら見せてくれた、

個人としての活動計画は、

1)家の家事を手伝う

2)職場で、他の人にも話すチャンスを与える


みんなが拍手。

女性支援活動家、ロゲスさんとジュワラさんも、嬉しそう。

 

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ビンドゥさんは「僕も同じことを書いたよ」と。

 

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フィリピン、ニューコレリア町のマンビン村の農民組織のリーダー、

マッコイさん。

インダイさんが彼をサポートしての発表です。


研修中にも話していた、村の薬局づくりと、

そのための薬の共同購入をもりこみました。

同時に、遠くて高い西洋医学の医者や薬に頼らなくてもいいように、

伝統療法や薬草の使用もすすめたい。

そのために、アニーさんの団体INAMとの連携を申し込み。


 また、行政と住民、NGOの連携ですすめる町づくり(SIAD)

を進める地域コーディネーターとしても、いくつか思うことが。


 ニューコレリアの農産物は、

ほとんどが町外で売るためのもの。

なるべく地産池消へと変え、

町自体の経済の活性化と、自立を促していきたい。


 悩みどころは、

有機農法を進めたいけれど、町行政としては化学肥料の使用を薦めている。

どうしたらいいのか、、、。

 

「農業課が生産量が上がり

効率的な化学肥料を使いたがるのは当然。

だから、健康問題としてとらえて、

保健課に働きかけては?」

と宇井さん。

 

マッコイさんが作り直した活動計画には、

「村の保健ボランティアと連携して、

保健課に働きかける」という項目が加わっていました。


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 フィリピンの都市近郊で、

ごみの山の近くで生活するスラムの人々の

保健問題に取り組んでいるマデットさん。


もっと、住民自身が中心になってすすめる

活動にしたいと思っていました。

 その鍵となるのが、地域の保健ボランティア。

 

彼らに、自分が国際研修で学んだことを伝えたり、

様々な重圧で苦しむ住民の心の健康のための

ストレス解消エクササイズを教えたいと考えました。


 インダイさんは、

「住民の活動になるには、住民たち自身が

計画を立てることが大切なの」とアドバイス。


 また、伝統療法も活用したいと、

マデットさんもINAMとの連携を希望。

(アニーさんは、「私、大忙し」と、

嬉しそうにつぶやいていました)


 実は、マデットさんとアニーさんの団体の事務所は、

道を一本はさんだお隣。

この国際研修に参加することになって

初めて知ったのだそうです。

こんな近くに協力できる相手がいた。

それを知ったのも研修の成果のひとつ。


研修生からは、「INAMの行っている保健ボランティアの研修に、

マデットさんの活動地域の保健ボランティアを送っては?」と提案が。

 

そして、マデットさんも、

ぜひみんなに見てほしいと、

個人の活動計画を披露。


最初は、発言もあまりなく、

前に出て話すのも自信なげだった

マデットさんが変わっていくのを、

みんなも実感していました。

 

こんな長期の、しかも海外での

国際的な研修は初めて。

(実は、団体の仲間に励まされて

申込書を出したけれども、

やっぱり自信がなくて、

選考にもれることを願っていたとか、、、)

 

当初、自分の中の緊張と

自信のなさと戦いながら、

それを繰り返していくうちに、

だんだんと自分が出せるように

なっていきました。

毎日が、自分の成長にむけた研修。

そして、自分の学びは自分でつかみとっていくものだと

思うようになったそうです。


 また、地域での自分の役割の大切さと同時に、

にも関わらず、

国の保健政策について勉強不足だったことにも気づき、

もっと勉強を続けたいとも。


この気持ちを忘れないようにしたい、と結んでいました。


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 スリランカで、差別に苦しむタミルの女性たちの

支援をしているロゲスさん。


これまで、行政との連携の経験はありません。

ですが、

女性の権利を確立していくために、

地域行政の議会に女性議員を

もっとふやしたいと考えました。

 

そのために、各政党が女性議員立候補者への

選挙費用の援助を出すよう働きかける、

女性への選挙教育をする、、、

また、行政に働きかけるために、

企業からの資金提供も得たいが、

どうしよう?

「ニュースレターを発行するのに、

企業から広告料をとったら」と、提案が。


 また、来年には、日進のエコドームのような

リサイクル活動を、

学校の生徒を対象に初めてみたいとのこと。

楽しみです。


 

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ちょっと、ここで体を動かすゲーム。

発表を聞くのも楽しいけれど、ずっと座っているのも大変。

リフレッシュのひととき。

 

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 続けて、ネパールで女性支援活動をしているジュワラさん。

 前の晩、何度も、私に「どうかしら」と意見を求め、

ロゲスさんの助けをかりながら作った

パワーポイントでの発表です。


 すでにある活動地域の女性たちの

グループの力をもっと伸ばしていきたい。

そのために、もっと男性をまきこんでいきたい。

男性もまじえた研修を。


 でも、その意気込みはわかるのですが、

ちょっとまだ具体性にかける。


 そんなジュワラさんの計画に、

みんなが次々にアイディア提供。


「750も女性グループがあるんだから、

このグループ同士の交流をしては?」と、マッコイさん。

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住民グループのメンバーである自らが、

そうして学びあってきました。

 

「そうそう、すでに自分たちで女性相談センターを

運営しているグループがあるんだよね。

そこを訪問するのはどうだろう?」

 

「男性をまきこむには、男性自信が変化するしかけが必要。

尾張旭のパパママ教室のような研修を開いたら?

妊婦ジャケットは、まずはとりかかれるもののひとつだよ」

 

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スリランカの都市部の元スラムの地域で、

住宅や居住環境の改善にとりくむ

住民グループのリーダー、ビハンさん。


やっぱり今回も、パワーポイントでなく、

手描きのポスターでの、彼らしい発表です。


住宅建設活動の評価をしたい。

そのための人を雇ってはどうかと考えました。


研修生からは

「新しく雇うことはないよ。

地域の人たちで、評価チームを作ってやってみたら?」

と提案。


ゴミの分別やリサイクルを進めたい。

まずは自分が勤めている小学校から。


「でも、ゴミに関することって、

みんな関わりたがらないよね。うまくいくかな」

と研修生から質問が。


ビハンさんも、う〜ん、とうなる。


そこで、みんなで頭をひねって考え出したアイディアは、

クラスごとに「ごみ分別コンテスト」を開いて、競争する。

優秀なところには賞品を。


そうして、賞品提供について、

行政や企業や政治家に協力してもらう。


それ、おもしろい!

私のところでもやってみよう、と思った研修生もいたかも。

 

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バングラデシュで、労働者の権利擁護活動と

法制化の活動をしているナズルールさん。

理論派でマネージャーの彼らしい、

たくさん(大きくわけて14個)の活動計画が発表されました。


そこで宇井さん質問。

「焦点をあてるとすれば、上位5つはどれ?」


ナズルールさんも、う〜ん、とうなりつつ、

「住民ボランティアグループの役割の設定と、、、

 住民たちの保健委員会を作ることと、、、

 行政との連携と、、、

 運営の強化と、、、

 平和教育。。。」

結局、全部を網羅する答えでした。


でも、連携している住民グループのメンバーから、

保健委員会を立ち上げる!

また、AHIの同窓生グループも作りたい!


今後どうなっていくのかが楽しみです。


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ネパールの村で、エイズ・HIVの

問題にとりくむサントシュさん。


パールーンさんと同じ、

NGOの支援がなくても村の人たちが

自分たちで活動を続け、薦めていけるようにしたい。

 

そのために、インダイさんとマッコイさんが紹介した

住民参加の手法(CO−PAR)や、

アクラムさんが紹介した

住民参加型調査などをとりいれようと考えました。


マッコイさんは、

「CO−PARをやるには、僕やインダイみたいな、

地域調整員が必要だよ」

まずは、その役割を担える、鍵となる人を

村の中に見つける・育てる必要がありそうです。


「住民参加型調査は、研修ではさわりをやっただけ。

まずは自分たちでもっと経験をつまないと」

という意見に、


実は、彼の団体、ネパール赤十字の他の課では、

住民参加型調査を行っているとのこと。

まずは、そこに協力を呼びかけて、教えてもらったり、

一緒にやったりしてみながら、学んでいこうと思うとのこと。

 

「ピアカウンセリング・ピア教育

(当事者同士のカウンセリングや教育活動)は

すでにやっているんだよね。

まずはその場で、住民参加型研修をやってみたら?」


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バングラデシュで、女性グループ育成をしているビンドゥさん。

日常生活での男女協働をすすめたいと決意表明。

それを聞いたロゲスさん、

「自然に変わっていくことが何より私たちの求めること」

 

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ビンドゥさんは、また、

団体の中でもっと参加型のあり方について広めたいとのこと・・・

 

「でも、ビンドゥの団体からは、

もう6人もAHIの研修の卒業生がいるんだよね。

団体のスタッフが、彼らと共有する機会はなかったのかな?」

いや、みんな忙しくて時間がないし、

何人かはすでに他の団体に移ってしまって、、、と、ビンドゥさん。

他の研修生たちの団体も同じ。


団体のスタッフに共有しても、なかなか根付かない難しさがある。

でも、一歩一歩がんばっていくことを確認。


 

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最後の発表。スリランカで平和づくりをすすめているフランシスさん。


保健の課題が平和づくりの入り口になる。

そこで、平和活動をしている課と、

保健活動をしている課が違うけれども、

協力して進めていくことを考えたいとのこと。

 

また、フィリピンのミンダナオの村で、

村の人々が作った「平和区」づくりにも取り組んでみたい。


「でも、17人ものNGOワーカーが軍人に

殺されるような深刻な今の状況で、可能なのかな、、、」


試行錯誤の取り組みになりそうです。


 

さて、長い活動計画の発表が終わったあとも、研修生たちは忙しい。

 

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 明後日の閉講式で渡す、お互いへの色紙にコメントを書いています。

色紙のイラストはインターンの方々の手作り。

 

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明日は、この5週間の研修の全体評価をします。

どうやって、やろう。


名乗りをあげて集まった評価チームのメンバーと

宇井さんとで、計画を練ります。


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赤羽さんご夫妻とお仲間のみなさんで

作っていただく夕食は今夜が最後。


研修修了(まだ評価会が残っていますが)を祝って、お赤飯。


研修生たちは、

「何で赤いの?赤いの何?」

「普通のお米とどう違うの?」

と、お釜を覗き込みながら、私に質問。


 

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「柿にナンプラー(魚醤)をつけて食べるとおいしい」

というフィリピンの研修生たちに勧められて、

おそるおそる試してみる・・・。


「ほんと、意外においしいわよ。たべてみて」と菊子さん。

ほんと、なかなかうまいです。(別のものになります)

 

実は、研修生たちはみかんにもナンプラーをつけていましたが、

これは日本人の口にはあわなかった・・・

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2008年10月08日

研修の総まとめ


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研修生による最後の「前日のポイントのまとめ」の発表。

ビハンさんとマデットさんが二人で。


マデットさんは、なぜかいつも、

フラッシュメモリやマウスのUSBコネクタを、

他の口(イーサネット・ケーブルの口かな、、、)に入れます。

今日もやってました・・・


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 毎朝、研修を始める前に、

ひとりずつ続けてきたパーソナルシェアリング。


自分のこと、今までの人生や家族のこと、

なぜこのNGOで働いているのか、などを話します。

 

いっしょに研修をやってきた仲間にだからこそ言える、

封印していた紛争の時の体験や、

幼いころの心の傷などを話してくれる人も。

そうして、またより深く知り合い、

何でも話し合える関係を作っていきます。


研修生全員が済んで、今日は、インターンのひとみさん。


まねっこゲーム。


言葉を発さずに、仲間の誰かの特徴的なくせを真似て、

それが誰だかをみんなであてるゲームです。

自分では気がついていない、自分のくせ。

時に、国や文化の違いから、

意図していなくても周囲の人を不快にさせていることも。


自分たちが村に行くときも同じこと。

同じ国でも、地方の村であればなおさら、

地域独特の文化があります。

それを尊重して、自分もそこにあわせた振る舞いをすることが、

保健開発ワーカーにとっては大切。


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宇井さんが石坂さんを。

 

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ビンドゥさんがアニーさんを。

 

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パールーンさんがハビブさんを。


さて、いよいよ、研修の総まとめです。

今年の研修の主担当の宇井さんがリードしていきます。


4つのグループにわかれて、

1 研修のおおまかな流れ、その各内容がどう関係しているか?

それぞれの流れの中での鍵となるセッションや学びは?


2 研修はどのように計画、実施、モニター、評価されていたか?


3 リーダーシップ育成に関するものはどんなものがあったか?


4 研修生同士、どのようにお互いを練磨してきたか?

 

5 研修生とAHIの研修担当スタッフの役割について、

研修の進行にあわせてどのような変化があったか?


6 この研修において、研修生、AHIの研修担当スタッフ、

講師、その他のAHIスタッフ、インターンやボランティアが

どんな役割をとっていたか?

について考えて、発表。


宇井さんとしては、今年の主担当として自分が狙っていたことが

どんなふうに研修生に受け止められたか、

そのハイライトとなる時間です。


いつも右から1,2、3、4、と番号を言って、

同じ数同士をグループにしていましたが、

アクラムさんが「いつも右からだからメンバーがおんなじになる。

左からにしよう」と提案。

 

でも、研修生の数は16人だし、

だいたい、みんないつも同じような場所に座っていたし

(年によって、意識的に座る場所を変えるようにしたりしていましたが、

今年はしませんでした)、

だいたいいつも4つに別れていたから、

左からでもおんなじメンバーになっちゃうんだけどね。


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 でも結局、どんなメンバーになっても、

笑いも飛び交いわきあいあい、

でもまじめで真剣な話し合いが進みました。


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 今日が、城崎さんによる最後のランチ。

研修生から感謝のプレゼント。


研修生の食事づくりを、お昼ごはん週3回、

夜ごはん週1〜2回、担当してくださった城崎さん。

いつも研究熱心で、食事ができてもご自分は一切食べずに、

研修生が何を好むか好まないか、いつもしっかと見て、

頭にいれて、帰っていかれます。

今年は、石坂さんが「はらぺこチーム」と名づけたくらいに

食べっぷりのいい研修生たちでしたが、

その様子をみる城崎さんの笑顔は、本当に素敵でした。


ハードな研修を乗り越えるには、健康な身体。

そしてその健康を支えた食事。

城崎さんをはじめ、食事づくりのボランティアのみなさん、

本当にありがとうございました!


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 何のためのモニター?何のための評価?

・・・次の活動を作っていくための永遠のとりくみ。

とくに事後の評価はAHIも弱い分野ですが、

研修後の研修生たちとの関係をどう作っていくかがキーになります。


研修生からも「今後AHIとのつながりをどのように持っていけるのか」

との嬉しい質問。


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 このAHIの研修は、参加型研修と呼ばれるものです。

参加型研修は、学んで・知っているだけでは意味がないもの。

それを自分の現場で実行してこそ意味があります。

 

確かに、それは「研修」の手法の一つですが(ある意味、実験場)、

それは健康、文化・社会・経済、開発のあり方をつらぬく指針でもあり、

また現場の、村、国、国際的な場で、

地方行政、中央政府、国際的に力を持つものとの連携の際にも、

必要なもの。


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 そして、研修後のアセスメント。

研修前にやった同じ質問項目について、

また答えていきます。


これを石坂さんとインターンのひとみさんとで集計。

前との変化を見ます。


3時をすぎたころ、帰国後の活動計画づくりに、

各自とりかかります。

今までの研修での学びを、

帰国後、どんなふうに生かしていくのか。


 具体的に活動に反映させる方策を、期日や対象、

目的をはっきりさせてまとめる作業です。

自分の本当によいと思える発見を、

現実的に、具体的に、やれること、実行に移せることを。

 

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 12時をすぎてもがんばっている研修生たち。

パソコンに慣れていない人や英語が苦手な人を、助けてあげる風景も。

作ってみたところで、意見を出し合ったり。

AHIスタッフも、なんとなく心配で、「見ていい?」と声をかけながら、
いろいろアドバイス。

そのコメントを受けて、また作り直して、「こうしてみたんだけど、どう?見てくれる?」
といってくる研修生たち。
どんなに遅い時間でも、つきあってあげるから、いっしょにがんばろう。

明日の彼らの発表が楽しみです。

 


 


 

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2008年10月07日

リーダーシップ




 

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職員の山崎さんからのアナウンス。


1週間ほど前から、研修生の宿泊室の2階の

男性用トイレがひどく汚れているということで、

お掃除当番となった研修生は配慮を、

と何度か繰り返してきました。

 

ですが、なかなか改善されません。


仕方なく、昨日AHIの職員が掃除をしました。


とのことで、山崎さん流の今朝の研修生の男性陣へのメッセージは、


「親切心から、宿泊室と施設のあなたたちが守るべき

自治を侵害してしまって、ごめんなさい。


でも今後は、あなたたちの協力的な自治でもって、

トイレの掃除がなされることを祈ってます」





額のティカは、今朝、ロゲスさんが女性陣全員につけてくださったもの。


なんとなく集中力が増すような・・・





今日は「リーダーシップ」がテーマです。


 

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導入をフランシスさんが担当。





始める前の、ちょっとしたゲーム。


カマールさんがリーダーになることに決め、

みんなカマールさんの所作の真似をします。


それまで別室で待機していたパールーンさんがやってきて、


その様子を観察。


フランシスさんがパールーンさんにききます。

 

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「誰がリーダー?」


 

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リーダーシップの3つの形について、

マッコイさんがワークショップ。


「独裁的なリーダー」

「民主的なリーダー」

「放任的なリーダー」


3つのグループに分かれ、

このそれぞれのリーダーによるスタッフ会合


の様子を演じるロールプレイです。


 

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みんながロールプレイのシナリオを考えている間、


次の手順を一生懸命確認しているマッコイさん。


 

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「独裁的なリーダー」のグループ。


この写真を見るだけでもどんな内容か、伝わるかも。。。





「独裁的なリーダー」の劇を考えるのは

簡単だったとハビブさん。


実例がいたるところに転がっているからです。


「でも緊急事態には、リーダーの早急な独断が必要なときもある。

外国から戦闘機が飛んできた時は、

住民の命を守るためには一刻の猶予もままならない」


 

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「放任的なリーダー」のグループ。


ミーティングの時間になりましたが、


妻への買い物で遅れてくる奴はいるわ

(おまけに到着しても私語ばかり)、


化粧直ししている奴はいるわ、


みんな好き勝手。


リーダーも何も言わないので、

そのうち人はいなくなってしまいました。





「でも、スタッフの意識次第で、とても分権化された、

現場スタッフの主導で運営する組織になる可能性があるよね」と宇井さん。


 

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「民主的なリーダー」のグループ。


新プロジェクトのリーダーを決める会合です。


話し合いで女性のジュワラさんに決まりました。





「リーダーだけでなく、スタッフがいいんだよね」と、

これも宇井さんのコメント。





放任的なリーダーであっても、民主的なリーダーであっても、

ほんとに民主的な組織になるには、リーダーだけが問題なのでなく、

スタッフも重要なのだと確認しました。





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昨日の宿題だった、リーダーシップを図るアンケートについて、


各自で集計。その結果をまとめました。


 

今年の研修生全体としては、、、


実行力はありますが、チャレンジャーとしての資質に少し欠ける、


という結果に。


 

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「ソシオグラム」


プロジェクトのキーパーソンやオピニオンリーダーが誰か、

などを知るための手法です。


フランシスさんの説明がとても学術的だったため、


インダイさんが「自分の団体でやっているのは・・・」


と、具体的な例でもって助け舟。


 

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リーダーとマネージャー。


一緒にみえて、その役割は違います。


自分はどっちの役割が多い?





度合いは違いますが、研修生、みなリーダーでもあり、


また団体やプロジェクトの運営を任された立場でもあります。


その役割の違いを意識して、


両方の仕事をこなしていかなくてはいけない・・・


 

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そこで、リーダーとして、マネージャーとして、


それぞれ必要な要素をだして、またそれらについて、


自分の弱いところ、強いところを出し合いました。


 

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強いところについてそれぞれに、

それを選んだ研修生に前に出てきてもらい、


他の研修生がインタビュー。





写真は、モニターや評価について、

しっかりやっているという研修生へのインタビュー。


 

インタビュアー側のアクラムさんは、


「目に見えるものについての評価は簡単だけれど、

質の変化を見るのは難しい。


あなたの団体では、どうやってはかっているのですか?」


 

パールーンさんは、


「年間計画をたてて、それに基づいて、今どこまでいっているか、

進行状況についての調査をします。

それから、実際に村に出向いて、村の人たちとの対話から、

質の変化についても見ていきます。

これを定期的にやっているんです。」


インダイさんも、


「計画に基づいて、評価をする。

でもそれで終わりじゃないんです。

分析して、次の計画を練り直す。

それをずっと繰り返していく。」


 

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研修生の一人が尋ねます。


「アセスメント、モニター、評価・・・どう違うの?」


アニーさんが立ち上がって説明を始めますが、


う〜ん、ちょっとわかりにくいかな・・・。


そこで


「もっとシンプルに説明できるよ。

はかるものと、調べる対象が違うんだ」と、


今度はアクラムさんが。


 

これが、


ワークショップや手法ということではない、


AHIが目指す「参加型の研修」の姿のひとつか、、、と思ったり。


 

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「よいリーダーってどんな人?」


ひとりひとりカードに書いてはっていきます。


 

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みんなでそれを18個に絞りました。


聞き上手、正直、前向き、透明性、柔軟性、

豊かな創造性、ジェンダーの意識が高い、、、などなど。


どれも、知識には関係ない、態度や考え方についての項目。

「人間性こそ、リーダーシップにおいて大切」と宇井さん。





そして、それぞれについて自分は何点か、

6点を満点として評価します。


5点満点にしないのは、どっちでもない「3」を作らないため。


必ず、どっちよりかを決めるのです)


 

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今度は、グループにわかれて、

お互いに点数を付け合い、コメントを。


一番右は自分でつけた点数。


その左から順番に相手に点数をいれてもらい、

そこを折って、また次の人へ。


(小学校の学級会でやったっけ、、、と懐かしく見ていました)


 

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その説明を聞くサントシュさん。


パソコンの扱いが得意な彼は、

研修中、私がパソコンの操作に困っていると、

いつも席から走ってきて、助けてくれています。


 

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点数をつけ終わったら、

結果について感じたことや思ったことを

グループで話し合います。

 

アクラムさんは、インダイさんから

「すべてOK。すごく尊敬してる」と言われて、照れくさそう。

「否定的なことを言われてもぜんぜん気にならない。

逆に自分を客観的に見つめる機会になった」と。


 

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アクラムさんだけでなく、みな、どこか幸せそうな表情です。

自分について率直に言ってもらえて、

そしてそれを自分も受け入れることができる。

そういう関係になれたこと、そういう友人を得られたことが、

とても嬉しく、心強い。


 

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さて、一日の振り返りは、今日の司会の珍コンビ、

ビンドゥさんとマッコイさんにコメントが集中します。


「すっごく楽しい司会だった。

でも、、、、いつ休憩かわからなかったのよね。

みんながてんでばらばらに休憩をとっていたから、

司会がきちんと示してくれないと困っちゃう。」

「スケジュールの変更があっても教えてくれないし」

「ボディランゲージが大きすぎて邪魔くさかったんだけど・・・」

 


そんなコメントもどこ吹く風のビンドゥさん。

次に、司会からみんなへのコメントに、

「休憩時間は司会無視の活発な参加」と一言。

大爆笑で、今日を終えました。














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2008年10月06日

保健と平和づくり

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月一回、愛知国際病院、愛泉館、AHIのクリスチャンの職員が
集まって、ともに祈りの時間をもつ祈祷会。

今月は、研修生のアニーさんがスピーチ。
(といっても、残念ながら、AHIスタッフ以外は
川原さんのみの出席となりましたが・・・)
アニーさんが作詞作曲した「solidality song(連帯の歌)」を
歌って始まります。
神父であるフランシスさんが聖書を朗読。
その後、アニーさんが、彼女の活動の基盤にある
信仰について、私たちに語ってくれました。

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93年の国際研修生プラティバさん。
岡山の方が彼女の本を翻訳したのがきっかけで、
来日したプラティバさん。
せっかくだからAHIを再訪したいということで
連絡をくださいました。
今日は、今年の研修生たちを前に、
自らの17年間にわたる
ネパール農村の女性支援活動について紹介。

社会を変えようという女性たちを組織して、
とても力ある活動を続けています。
カマールさんも、ジュワラさんも、
彼女のネットワークに参加していました。

政治家を目指すジョイさんがプラティバさんにききます。
「自分が政治家になろうと思ったことは?」
「村に行くたびに、村の女性たちが、
どんどん社会問題に関心をもっていって、
政治家になって社会を変えるわ、といってくるの。
だから私が政治家になる必要はないのよ。
それに、地域で福祉の活動をしているほうが好き」

先輩のエネルギッシュさに触れて、
未来の自分を彼女に重ねたのでしょうか。
刺激を受けた様子の研修生たちでした。
(でも、発表の時に、手にした指し棒を、
スクリーンにではなくパソコンの画面に
むって一生懸命指し棒をさしているプラティバさんの姿は、
なんともかわいらしかったです)

さて今日は、
スリランカチームと宇井さんが「保健と平和づくり・紛争予防」を
テーマにすすめます。

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最初のセッションをリードするのは、スリランカのフランシスさん。
再度、アニーさんの「連帯の歌」で始めます。
(この歌は、オープンハウスの研修生の劇の時にも聴けます。
ぜひどうぞ!)

「平和」とは何?2〜3人でグループになって、考えます。
みんなが書いたのは・・・
「紛争がないこと」
「自由と正義があること、そして貧困がないこと」
「自分以外の人間の人権を尊重すること」
「暴力がないしるし」
「人権を守る鍵」

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つづけてフランシスさんが、スリランカのシンハラとタミルの紛争と
その(健康)被害について紹介。
少年兵たち、土地を負われた人々、
地雷をふんで障害者になる人たち、、、
「平和づくりの活動は、さまざまなレベルで行わないといけない。
でも、何より大切で確実なのは、草の根での平和づくりです」

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真剣な面持ちの研修生たち。
持っているのは、1枚1ハビブ(と宇井さんが名づけました)のコイン。
一人5枚ずつ持って、質問一回するごとに投げていきます。
「今日のセッションの最後まで手元に残っていたら、
1ハビブにつき10円をAHIに寄付すること」
活発に、そして平等にみんなが発言できるようにするしかけ。

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「経済的な貧困が、人々の中に争いを生んでいくのよ。
スリランカがまさにそう」
とロゲスさん。
今度は、その彼女の、スリランカ紅茶農園で
働く地方の女性たちを対象にした
平和づくりの活動について紹介してもらいます。

「村のシンハラ、タミル、ムスリム、それぞれが集まって構成する
平和委員会は、彼ら住民の指導ですすめます」
「タミルはずっと差別されてきました。
だから、タミルとシンハラの女性たちが
いきなり一緒にすわるのは、難しい。
でも、紛争になって一番被害を受けるのはいつも、女性たち。
それが共通の課題だと気がついたとき、
タミルもシンハラもムスリムも、
団結することができるようになるんです」
そのために、彼女の団体には、シンハラ、タミル、ムスリムそれぞれの
スタッフがいて、それぞれのグループの意識づけをしています。

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スリランカの人々は身分証明書を持っていないと、自由に外出できないと
きいたジョイさん。
ジョイさんの現場も、マレーシアとの国境に近い地域で、
仏教徒とムスリムの紛争が続いています。
ムスリムの人々(だけ)は、
常に身分証明書を携帯していなくては
なりません。

カードには、死んでから焼かれたりしないように、
自分がムスリムであるということが明記してあるそうです。
「スリランカの場合はどうですか?」
スリランカは、シンハラ人もタミル人もムスリムも、
身分証明書を持っています。
ですが、はシンハラ人はシンハラ語で、
タミル人はシンハラ語とタミル語両方で
書かれているので、タミルの人はすぐわかります。

「なぜなら、ほとんどのタミル人は
シンハラ語ができないからなんです」
だからこそ、ロゲスさんの団体HDOでは、
タミル語、シンハラ語、英語、
この3つをマスターするよう、女性たちにすすめています。
「政府の姿勢をシンハラ語で理解して、
強い女性たちのネットワークを作らなくちゃいけないもの」

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今日はたくさんの質問がでて、どの発表も延長つづき。
モデレーターのジュワラさんは困り顔。
みんなから、「次は何分?」「何時から?」と毎回聞かれて、
「みんないうことがばらばらで難しいわ・・・」と。
でも、どこかで決めなくちゃいけないのがモデレーター。
そして、時間を決めたら、大きな声で、みんなに知らせないとね。



ということで、お昼休みを30分きりあげて、
1:30から午後のセッションを始めました。
(でも、ジュワラさんが時間を徹底させなかったために、
遅れてきた人が数名・・・)

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ビハンさんがスリランカ都市部での
紛争の問題について紹介します。
紛争は、氷山の一角。
氷の下にある、貧困という問題を解決しないかぎり、
紛争はおわらない。またすぐに争いが始まってしまう。
でも、行政も誰もそこを見ていない。

つづけてフランシスさんが、
スリランカのシンハラ人とタミル人の紛争と
その被害について紹介。

これからは宇井さんのセッション。

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「組になった相手を向き合って、右手と右手を組んでください。
そして、相手の右肩を触ろうとしてください」
いたるところで「押し合い」が始まりました。

宇井さんが言ったのは、
相手の右肩を触ろうとしてください、ということだけ。
押し合わなくても、話して合意して、手を離すこともできた・・・

そして、力づくで押し合った結果生まれたものは、
「勝ち」と「負け」。
これは、私たちが願う「平和」と言えるでしょうか?

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「この絵をみて、何を思いますか?」

宇井さんは続けます。
「健康問題は、どんな人にも共通の課題。
平和といわなくても、対立するもの同士を結ぶことができる、
その入り口になります」

そして、AHIのカンボジアでの
保健研修の事例を紹介しました。
政府保健省の地方の保健課の職員と、
元ポルポト派の衛生兵たちがともに参加した研修です。

最初はぎこちなかった関係が、
保健研修を通してお互い協力し、
同じ人間と気づく機会を得て、
両者が信頼を取り戻し・育てていく。

そこで研修生に質問
「紛争予防と平和づくりに関して、
保健分野で活動する団体や保健ワーカーがもつ利点は
何だと思いますか?
またそういう経験はありますか?」

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ハビブさんは、
「アフガンでは、地域保健ワーカーが、
予防注射をするためタリバンに交渉してその日だけは
争いをおこさないよう約束したりしているよ」

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ネパールのカマールさん。
「政府がマオイストを対象にした家族計画についての
保健キャンプのプログラムを持ちかけた。
マオイストはこれを了承して、
キャンプの警備までしてくれた。
保健の問題であれば、政府と
マオイストが協働できる・・・

尾張旭に訪問したときも、
健康課の小池さんがなぜ健康都市に加盟したのかについて、
おっしゃっていましたよね。
「保健なら、どの課も反対しないんです」

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タイやフィリピンの研修生たちからは、
保健ワーカーは常に住民たちと、
生活に密着したさまざまな問題
について話し合っています。
住民たちからの信頼は厚いと。
だから、何か住民を分断するようなことが起こった場合も、
その橋渡しになれるはず・・・

そうか、私たちは、平和づくりにも貢献できる、
そういう仕事をしているんだ!

次のトピックは「マネジメント(団体の運営)」

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ナズルールさんが導入のセッションを担当します。

実は、ナズルールさんは映画「タイタニック」が大好きです。
なぜ?と聞いたら、
「映画に登場する船長の姿勢が、
団体のマネージャーである自分に
多くの指針を与えてくれたんだ」
まじめな、彼らしい理由。

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彼が用意した資料の数々・・・
「職員の配置は適材適所」
「SWOT分析の手法」などなど。

でも、その話が終わると次々と
黒板からはがして畳んでしまうので、
聞くほうはついていけない。

ふりかえりの時に、
ジョイさんから「発表と質疑応答が終わるまでは
貼っておくようにすると、後が追いやすいの」と。
無言でうなずくナズルールさん。

「マネージャーとして一番難しいことは?」
「遠隔地のプロジェクトにスタッフを派遣する場合、
その家族の問題もでてくるけれど、どうやって対応していますか?」
「スタッフ間の争いがあったときはどうやって解決していますか?」
といった質問が続く中で、、、

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ロゲスさんが
「あなたの団体で、決定権を持っている人のうち、女性は何人?」


目標は30%。でも実は、0。
マネージャー以上になるには、修士の資格があるのが条件。

「なぜ修士が必要なの?
学歴の高い人は、現場のことを良く知らなくて問題に
なっている団体も多いけど・・・」
「いえ、あくまでも現場のスタッフが昇進するための仕組みなんです。
現場の経験を学問的に分析していく能力を身につけるために」

でも、実際、現場スタッフの女性の割合が60%の中、
女性の管理職が誕生していないとすると、
マネージャーとして考えなくちゃいけないことがありそうです。

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アクラムさんがいいました。
「繰り返し、研修の中で
分権化、参加型、ボトムアップについて話してきたのに、
実際に自分たちの組織をみたら、どこもトップダウン。
それはなぜなんだろう」

ナズルールさんの団体では、
組織の一番上に位置する理事会に、
パートナーである住民組織の代表が加わっています。
みんな、組織を動かすには、ある程度ならざるをえない
トップダウン的な仕組みと、
理想とするボトムアップのあり方との間で、
試行錯誤しているんですね。

AHIも同じ・・・

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研修終了まで、あと5日。
今日は、研修の集大成といえる、
帰国後の活動計画づくりについてのオリエンテーション。
「ナズルールさんが発表で言っていたように、5W1Hを明確に」
と宇井さん。

さて、手元に「ハビブ」コインが残ったのは・・・?
なんと一人もいませんでした。
今日も活発な研修生たちです。


















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